2018年11月の投稿

尼崎の歴史物語 第9回「田能遺跡」

尼崎の歴史09
弥生時代の人々の生活についてはまだまだ未知の部分が多くあります。
人々の生活でもとりわけ重要な葬儀の方法について,ここ尼崎で重要な発見がありました。

田能遺跡の存在自体は尼崎市に在住の方であればご存知の方も多いと思います。田能遺跡で発見されたお墓によって,弥生時代のお墓に木材が使用されていたことが証明されたのです。

田能遺跡からは他にも,近畿地方で初めてとなる銅剣の鋳型も発見されました。鋳型が発見されたということは,この場所で,当時としては高度な技術が必要となる青銅器の鋳造が行われていたことを示唆しています。

また,石川県産の碧玉を用いた管玉が大量に発見されたり,貴重な白銅製の腕輪をつけて埋葬されている人が見つかったことから,田能遺跡はとても豊かな集落だったこともわかります。
現在田能遺跡は公園として整備されており,復元された竪穴式住居の中に入ったり,資料館の各種展示を見ることで弥生時代の生活に思いをはせることもできるようになっています。
(取材先:尼崎市立田能資料館)