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2025年5月の投稿

【5月度例会~まちづくりの種探し~ 開催のご報告】

2025年5月25日(日)、5月度例会「まちづくりの種探し」を開催いたしました。
本例会では、阪神タイガース2軍球場の移転および大阪・関西万博という、今後の尼崎市に大きな影響をもたらす2つの事業をテーマに、地域の課題や可能性を探る機会といたしました。

まず、万博推進局の中谷様より、「大阪・関西万博」の開催概要と現在の取組状況についてご講演をいただきました。限られた時間の中ではありましたが、今年10月まで開催されている万博の現状や運営上の工夫などについて分かりやすくご説明いただきました。特に、万博後の地域課題や今後の展望にも触れられ、私たちが今後どのように地域と連携していくべきかを考える契機となりました。

続いて、尼崎市の西岡様からは「タイガースファーム施設を起点とした地域活性化」をテーマにご講演をいただきました。
講演では、施設誘致の経緯や大物地域の人口動向、老朽化した既存施設の状況などを背景に、尼崎市が進める「丁寧なまちづくり」について詳しくご紹介いただきました。市民アンケートを活用し、地域の声を反映しながら進めるプロセスは非常に示唆に富むものでした。

講演後は、参加メンバーがグループに分かれてディスカッションを実施。
「問題のたね」「水やり」「芽」「花」というステップを用い、尼崎の未来を育てる視点から議論を行いました。
議題としては、
①阪神2軍ファームへの来客増が市全体の活性化に十分つながっていないこと、
②今後増加が見込まれるインバウンド需要への対応、
が挙げられました。

意見交換では、「観光・インバウンドの取り込み体制がまだ十分でない」「地域施設の認知度や活用方針が共有されていない」「PTAなど地域団体も巻き込み、市民が主体的に参加できる仕組みづくりが必要」といった意見が交わされ、活発な議論が展開されました。

本例会を通じて、参加者は尼崎市の課題を再確認するとともに、青年会議所として地域の“種”をどのように育てていくかを考える貴重な時間となりました。
今後も尼崎青年会議所は、行政・地域団体・市民の皆様と手を取り合い、より良いまちづくりに向けた運動を展開してまいります。

ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。